無形物の妖怪
おとろしとは

おとろし   人が住まなくなった家は途端に寂しくなる。まるで人が一気に老いてみすぼらしくなったかのようだが、同時に廃屋は何やら怪しげな雰囲気を醸し出している。   俗に言う「お化け屋敷」だが、敏感な子 […]

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人型の妖怪
疫病神(やくびょうがみ)とは

疫病神(やくびょうがみ)   その昔、エヤミノカミと呼ばれる疫病神が、単独または5人1組で町や村を徘徊し、病気を蔓延させた。 病気を防ぐため、昔の人々は大きな人形や草履を作り、村の入り口に吊るした。そうすること […]

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無形物の妖怪
無人車幽霊とは

無人車幽霊(むじんしゃゆうれい) 1930年か1931年頃、東京の皇居周辺には車の幽霊が出るという噂があった。 深夜、タクシーがそのあたりを巡回していると、帝劇のすぐ前の通りを、運転手のいない車が猛スピードで走ってきた。 […]

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無形物の妖怪
がしゃどくろとは

がしゃどくろ   野原で野たれ死にした人々の恨みが集まると、がしゃどくろという巨大な妖怪になるという。   昼間は姿を見せず、夜になるとどこからかガチガチと音をさせて歩いてきて、人を見つけると襲いかか […]

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人型の妖怪
塗仏(ぬりぼとけ)とは

塗仏(ぬりぼとけ)   昔はどの家でも仏壇を大切にしていた。その家の人々の拠り所だったからだ。火事になれば、多くの人はまず仏壇を家から運び出すことを優先した。   しかし、中には仏壇を粗末に扱う不信心 […]

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人型の妖怪
一つ目小僧とは

一つ目小僧   江戸四谷に喜右衛門という者が住んでいて、鶉(うずら)の行商をしていた。   ある日、麻布のとある古びた武家屋敷を通りかかると、屋敷から人が出てきて鶉を求めた。鶉を渡し、代金を受け取る間 […]

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人型の妖怪
高女(たかおんな)とは

高女   遊女屋などの二階を覗いて歩く女の妖怪である。嫉妬深く、しかも男に相手にされない醜女が、この妖怪になるといわれているが、鬼の一種だという説もある。   和歌山の方には、高女房という鬼女の話があ […]

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無形物の妖怪
百目(ひゃくめ)とは

百目(ひゃくめ)   全身に100個の目玉があり、日中はまぶしくて歩けない。誰かに会うと、彼の目玉だけが飛び出し、どこへ行くにもついてくる。目玉は元の位置に戻るが、口がないので何を食べるかは不明。百目は夜になる […]

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無形物の妖怪
べとべとさんとは

べとべとさん   子供の頃、夜道を歩いているとよく誰かにつけられているような気がした。   怪物や妖怪などいないと思っていても、怖くて振り向けなかった。歩き続けると冷や汗が出て、心臓がドキドキする。そ […]

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人型の妖怪
山爺(やまじじい)とは

山爺(やまじじい)   土佐(現・高知県)藩の山の役人だった春木次郎繁則という男がいた。彼は土佐郡本川郷という山村で働いていた。宝暦元年(1751年)、彼が40歳のときの日記に、ある山爺のことが書かれている。 […]

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